研究助成 応募用紙(課題研究)
2007年度はアウトソーシングをテーマに、図書館にとって厳しい環境において、外部資源
を活用して図書館のサービスを向上させるために、アウトソーシングの現状分析や解決策(プ
ロトタイプモデル)の提示・提言を含めて、多様な視点からの実態調査、分析、事例研究を募
集いたしました。
今回は2008年度、2009年度の2年間に共通の課題を設定して、加盟館ならびに図書館
員が十分に準備できる体制を整えるとともに、課題研究テーマについても、統一テーマのもと
に3つの分野を提示し、その中で様々な問題について自館の現状認識を踏まえた実態調査、
分析等を実施しうるように、具体的な研究テーマについても例示いたしました。研究を通じて、
他館にとってもそれぞれ自館の位置付けと今後の展望の参考となるような研究を期待します。
以下の課題の中から研究テーマを定め研究計画を策定し、応募してください。
「課題研究」の進め方について
1.課題研究については、「個人」、「グループ」、「機関」のいずれの研究形態でも応募するこ
とができます。
2.個人で応募される場合は、研究したい内容を決めて応募してください。同一内容の応募が
あった場合は、共同研究をお願いする場合があります。
3.グループまたは機関で応募される場合は、研究代表者を定めて応募してください。
4.研究助成額等は、他の研究助成と同様です。
5.個人、グループでの応募にあたっては、あらかじめ所属機関の了解を得ておいてください。
課題研究
統一テーマ「図書館の現在と未来 − 自館の位置と今後の展開 −」
[図書館経営管理部門]
1.アウトソーシング
各大学図書館のアウトソーシングの実態(範囲、業務内容、レベル等)を分析し、図書館の
規模や導入業務との関係を明確にしてアウトソーシングの効果と今後のあり方を考察する。
2.デジタル化と図書館予算
急速なデジタル資料の普及と図書館予算におけるデジタル資料の取り扱いについて、各図
書館の実態調査に基づき、大学の予算における図書館予算のありかたを考察する。
3.図書館員の再教育問題(L-ラーニング)
委託化が進む状況において、図書館員のブラッシュアップをいかにするか、L-ラーニングの
手法の調査、分析および実践的な事例研究とシステム構築の可能性について考察する。
[情報リテラシー部門]
1.パスファインダーの実践的研究
パスファインダーの効果と活用について、実施例の調査から他大学の作成において参考と
なるような提案を行う。
2.グーグル世代における情報リテラシーのあり方
グーグルのようにデジタル情報検索が容易に行える状況における情報リテラシー教育のあり
方と教育方法について、実践的な事例研究を行い他大学の参考となるプログラムを提案する。
[図書館評価部門]
1.資料のデジタル化と蔵書構成のあり方
蔵書構築とデジタル資料の収集保存について、各大学図書館の事例を調査するとともに、将
来の蔵書構成への提言を行う。