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第23回図書館総合展 NII主催フォーラムのご案内
標記について、国公私立大学図書館協力委員会事務局を通して、
国立情報学研究所より、周知依頼がございました。
詳細については、添付文書をご確認くださいますよう、よろしくお願いいたします。
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国立情報学研究所(NII)は、情報学という新しい学問分野での「未来価値創 成」を
目指すわが国唯一の学術総合研究所として、ネットワーク、ソフトウェア、コンテンツ
などの情報関連分野の研究開発を総合的に推進しています。また大学共同利用機関として、
学術コミュニティ全体の研究・教育活動のための学術情報基盤の構築を進めると ともに、
全国の大学・研究機関や民間企業等との様々な連携・協力を重視した運営を行って
います。学術コンテンツに関しては、学術コミュニティに不可欠なコンテンツを 大学など
との密接な連携により形成・確保し、付加価値をつけて広く発信するための情報基盤の
構築を進めています。
これらの学術情報基盤、サービスにつきまして、皆様により深くご理解頂き、 更に発展
させていくため、第23回図書館総合展において、11月9日(火)~10日(水)に 以下4つの
フォーラムを開催するとともに、個別相談やブースプレゼンを実施いたします。
皆様日常の業務でご多忙なところとは存じますが、奮ってご参加ください。
(1)機関リポジトリからみた管理・検索基盤
(2)学術情報を見つける、集める、使ってみる
(3)学術機関による研究データのキュレーションサービスを考えよう
(4)これからの学術情報コミュニティ ~ワークショップ『みんなで考えよう!
これからのリソースシェアリング』~
会 場:いずれもオンライン(YouTubeLIVE)
参 加 費:無料
事前申込:必要
次のサイトからお申し込みください。
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■フォーラム
(1)機関リポジトリからみた管理・検索基盤
11月9日(火)10:00-11:00
登壇者
司会/講師:河合 将志(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター)
講師:林 正治(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター)
尾城 孝一(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター)
前田 隼(北海道大学附属図書館調査研究室)
概要
学術情報基盤としては、機関リポジトリ(公開基盤)の他にもGakuNin
RDMのような管理基盤やCiNiiのような検索基盤がありますが、学術情報の流通を促すための
基盤連携が十分になされているとはいいがたい現状にあります。そこ で本フォーラムでは、
機関リポジトリの観点から基盤連携の在り方について考究 し、参加者とともに議論します。
(2)学術情報を見つける、集める、使ってみる
11月9日(火)14:00-15:30
登壇者
司会:阪口 幸治(国立情報学研究所学術基盤推進部)
講師:山形 知実(北海道大学附属図書館)
関野 樹(国際日本文化研究センター総合情報発信室)
八塚 茂(科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター)
大波 純一(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター)
概要
アカデミアで利用される学術情報は、書誌情報にとどまらず論文や技術文書、近 年では
研究データなど、対象範囲が拡大しつつあります。大学や研究機関では、 このような
学術情報を適切に発見し、利用するための基盤が整備されつつありま す。例えば
国立情報学研究所ではCiNiiResearchがこのような発見のための統合検索基盤として
公開されています。本 セッションではこのような学術情報を「見つける」ことのできる
基盤からの情報 提供と、実際に利用者が「集める」、「使ってみる」ことができる
フローについ て意見を交換し、「良い学術情報のディスカバリー」とはどうあるべきか、
議論を深める場とします。
(3)学術機関による研究データのキュレーションサービスを考えよう
11月10日(水)10:30-12:00
登壇者
司会:南山 泰之(国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター)
講師:小林 紀郎(理化学研究所情報統合本部 基盤研究開発部門 データ知識化 開発ユニット)
茂出木 理子(東京工業大学)
田中 幸恵(名古屋大学生命農学図書室)
概要
研究データを長期的に管理し再利用に供するためには、適切に研究データをマネ ジメント
するためのデータポリシー策定だけではなく、ポリシーを実現するため の適切なデータ
キュレーションが必要となります。国内においては、機関におけ るデータポリシー策定に
関する議論が先行しつつあるものの、機関リポジトリで 研究データをどのように
キュレーションするのか、議論の蓄積が見られません。 このような問題意識のもと、
本セッションでは機関リポジトリを用いたデータ キュレーションの実践に向けて、論文の
根拠データ公開を中心にいくつかの事例 を紹介します。さらに、機関リポジトリ担当者が
機関内に向けて示すべき、研究 データを扱うために必要な情報の収集・公開指針について
議論します。
(4)これからの学術情報コミュニティ ~ワークショップ『みんなで考えよう!
これからのリソースシェアリング』~
11月10日(水)14:00-17:00
登壇者
司会:村上 遥(国立情報学研究所学術基盤推進部)
講師:小山 憲司(中央大学文学部、これからの学術情報システム構築検討委員 会委員長)
相原 雪乃(名古屋大学附属図書館、システムモデル検討作業部会主査)
飯野 勝則(佛教大学図書館、システムワークフロー検討作業部会主査)
吉田 幸苗(国立情報学研究所学術基盤推進部)
片岡 真(国立情報学研究所学術基盤推進部)
概要
本トラックでは、これからの学術情報システム構築検討委員会(これから委員 会)で
提案する「コミュニティ」ではどんな活動がなされるのか、イメージしや すくなるような
ワークショップを行います。
前半では、学術情報流通を支えるコミュニティの在り方や検証中のシステムに関 する、
これから委員会の検討状況について発表します。
後半は、⼀般の参加者を募りワークショップを⾏います。ワークショップでは 「ILL」を
切り口としたディスカッションを行い、現状の機能への不満や実現し たい機能、今後の
システムへの期待などを、日々業務に携わる図書館員としての 視点でざっくばらんに
話し合い、最後に、それをシステムとして実装した場合の かたちについて、講演者から
コメントを行い、夢から実現への道筋のイメージを 共有したいと思います。
詳細については、本委員会ウェブサイト(https://contents.nii.ac.jp/korekara )で
お知らせいたします。
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■個別相談
学認LMSの利用申込方法について、個別相談の受け付けをいたします。
学認LMS利用開始に伴う申込方法や手続きについて、学認LMS事務局がご相談をお受けします。
利用を検討する中で疑問点・不明点などをお持ちの担当者の方は、是非ご参加ください。
日時(入替時間も含めて1枠30分)
11/8(月)・・・10:00-12:00、13:00-17:00
11/9(火)・・・10:00-12:00、13:00-17:00
11/10(水)・・・10:00-12:00、13:00-17:00
11/11(木)・・・10:00-12:00、13:00-17:00
参加希望の方は、次のサイトから事前にお申し込みください。
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■ブースプレゼン
11月9日(火)~10日(水)にはバーチャルブースもご用意します。
ブースでは、参加者からの質問を受け付けるほか、大学図書館を取り巻くサービ スについて
動画でプレゼンします。
事前申込・事前登録不要ですので、お気軽にお立ち寄りください。
アクセス先は会期までに下記サイトに掲載いたします。
・ 「学認LMS機関管理者向け機能のご紹介」
学認LMSは、高等教育機関共通の教育コンテンツと、機関ごとに学習者を管理で きる様々な
機関管理者向け機能を提供する学習管理システムです。現在は、研究 データ管理講座と
情報セキュリティ講座を提供しています。研究データ管理講座 を修了すると、国立情報学
研究所教育研修事業「研究データ管理セルフラーニン グ教材」の修了証書が取得できます。
学認LMSでは、受講者が教材を学習するだ けでなく、機関の管理者が自機関の受講者が
どのように学習しているかという履 歴を取得可能である等、様々な機関管理者向け機能を
用意しています。このブー スプレゼンでは、7つの機能について紹介します。
・ 「次期JAIRO Cloud (WEKO3) 最新アップデート!」
NIIとJPCOAR(オープンアクセスリポジトリ推進協会)で共同運営するリポジトリシステム
JAIROCloudは、現行システム(WEKO2)から次期システム(WEKO3)への移行を進めて います。
2020年度末に一部の機関を対象とした先行移行・先行環境提供を行い、実際の運用が始まって
います。その他の全利用機関についても、2021年度後半の 本番移行が予定されています。
本番移行開始に先立ち、次期JAIROCloud(WEKO3)の機能・移行等について、最新の情報を
紹介します。
・ 「新検索基盤CiNii Researchのご紹介」
国立情報学研究所では2021年4月より、CiNii
Research(サイニィリサーチ)と呼ばれる新しい検索サービスの提供を開始しました。
この基盤では既存のサービスで提供されていた論文、書誌、研究プロジェ クト、
研究データ等を一括検索することができます。CiNiiResearchが他の学術情報検索サービスと
違う部分は、内部で論文や書誌、研究 データ、そして研究助成情報の関係性を紐づけて、
リッチな「関係性情報」を提供していることです。これは各エンティティ(データ一つ一つの
実体)が有する「引用関係」や「著作関係」、「成果物関係」を、内部でその指し示すデータに
繋ぎ合わせ、検索結果に表示させるというものです。今後はCiNiiArticlesとの統合も予定
しており、多彩な学術情報発見に利用できる検索基盤と しての機能を紹介します。