ILLマナー(国内)
相互協力(複写依頼・受付、貸借依頼・受付、紹介状発行)を行なうにあたっての担当者の心得
(申込館)
- 念のため、まず自館の所蔵を確認する。
- 著作権を遵守して依頼を行なう。
- 依頼手段はNACSIS-ILL、FAX、郵送などで行なう。
- 依頼先は1館集中にならないように分散させ、1館に対し1日4〜5件までを目安とする。
- NACSIS-ILL以外の手段で依頼する場合、申込書式は、国立大学間様式・私立大学図書館協会様式、またはそれに準ずる形式を用いる。(郵送で依頼する場合は、複写物送付用の宛名・謝絶用の切手・封筒などを同封しておく。)
- 依頼については1論文1件単位で作成し、NACSIS-ILL以外の手段で上記の申込書式を用いて依頼する場合、タイプ・ワープロなどを用い、やむを得ず手書きする場合は楷書体・ブロック体で記入する。
- 書名についてはできる限り正式名称を用い、巻号・頁・著書などに不明な点があった際は、できる限り、論文記事検索データベース、二次資料等を用いて調査の上補足する。
- 依頼日から相当期間を経過しても文献が到着しない場合は、受付館に照会する。
- 文献到着後は、内容、汚損等を確認し、問題がなければ申込者に手渡す。
- 支払方法は、ILL文献複写等料金相殺サービス参加館同士の場合には、この制度による3ヶ月に1回の請求書にて、それ以外の場合には、受付館指定の支払方法(銀行振込、郵便振込、切手等)にて、速やかに料金を納める。
(受付館)
- 受付作業は可能な限り速やかに対応し、時間を要する場合はその旨を依頼館へ連絡する。
- 謝絶については、理由を明確化する。後日受付可能であればその日時を明確にする。
- 発送の際には内容、汚損等の確認をし、料金の支払方法を明記する。
(依頼館)
- 依頼方法・書式・記入・申込手段等は複写と同じ。
- 図書資料の現物の返送時は事故を防ぐため、梱包を厳重にし、返送手段は送付時と同様の方法とし、受付館の指示がある場合はその指示に従う。
- 他館より借用した図書資料は、図書館内での閲覧利用のみで、館外持ち出しや複写をしてはいけない。(著作権法第31条)
- 貸借した図書資料に対する責任は、現物が受付館で受領確認されるまでの間、依頼館が負う。
- 貸出期間の延長を希望する場合は、返却予定日になる前に、受付館に許可を得る。
(受付館)
- 受付作業は、可能な限り速やかに対応し、時間を要する場合はその旨を依頼館へ連絡する。
- 謝絶については、理由を明確化する。後日受付可能であればその日時を明確にする。
- 発送の際には内容、汚損等の確認をし、返却期限・料金の支払方法・返送方法なども明記する。
〇利用者から紹介状発行の依頼を受ける際に注意すること
- 利用を希望する資料名が明記してあるか確認する。(1日で読める量を限度とする。2〜3冊程度。○○の分野の本が見たいというのは原則不可。)
- NACSIS-Webcatや訪問希望先図書館のOPACなどで所蔵確認を行なう。
- 利用(閲覧)希望日を明確にする。できる限り日付を指定する。(○日〜○日の間などは、なるべく避ける)
- コピー利用の希望の有無を確認する。
- 依頼先によっては、必ずしも取り置きしてもらえるとは限らないことを利用者に伝える。
- 原則的に、午後以降に翌日の訪問希望の受付は不可とする。
- 申込用紙に、必ず本人につながる連絡先を記入してもらう。
〇訪問希望先の図書館へ依頼する際に注意すること
- 学生の氏名や所属等を明記する。
- 取り置きやコピーの可否を確認する。
- 早い時期に受付した場合、利用の約1週間前ぐらいに依頼を行なうとよい。(早すぎると依頼先の資料利用に迷惑をかける場合があるため)
〇紹介状引渡し時に注意すること
- 利用者に、必ず紹介状と身分証明書(学生証)を持参するよう伝える。
- 利用者に、必ず指定された受付時間内に訪問希望先図書館に行くように伝える。
- 紹介状には紹介状発行の日付、所蔵確認のやりとりをした手段等を記入する。
- 利用者(学生)が利用(閲覧)日の変更を希望する場合、図書館から訪問希望先図書館に問合せを行なうので、利用者(学生)から訪問希望先図書館へ直接連絡をしないよう伝える。(ただし、日程変更は、訪問希望先図書館の返答を最優先し、原則1回のみとする。)
- 利用(閲覧)日の当日の午前中までに紹介状を取りに来なかった場合、キャンセルとみなす。(ただし事前連絡があった場合は除く。)
- 紹介状をキャンセルする場合や、利用(閲覧)希望日に行けなくなった場合、そのことが判明した時点で速やかに訪問希望先図書館にキャンセルの連絡をする。
〇訪問される側の注意事項
- 紹介状発行のための所蔵調査を受けた際は、取り置きの可否を明記する。
- 利用不可の場合の連絡は速やかに行なう。
- コピー利用に際してコピーカードの購入が必要な場合は、その旨を明記する。
- 利用目的の事由を必要とする場合、その旨相手先に連絡する。
- 開館時間、受付時間等に注意が必要な場合は、その点も連絡する。