私立大学図書館協会 御中
国立大学図書館協議会事務局東京大学附属図書館事務部長
高 橋 柏
文献複写料金徴収猶予申請・許可の電子化について
先般、平成12年10月12日(木)に開催された国公私立大学図書館協力委員会にお
いて、国立大学図書館協議会の報告として標記についてご案内をしておりますが
、各国立大学図書館では、標記の件につきましては、関連規定の整備を行い、平
成13年度分から実施することとなり、現在準備を進めております。
つきましては、私立大学におかれましても、これまでの郵便による申請を改めまし
て、国立情報学研究所に設置したサーバにアクセスして、必要な申請データの入
力を行うこととなりますので、各参加大学図書館に別紙資料を配布し、周知してい
ただきたくお願い申し上げます。
本申請・許可システムは、NACSIS-ILLに参加している機関を対象として行います
ので、国立情報学研究所のNACSIS-ILLに参加していない大学図書館につきまし
ては、従来どおりの指定された申請書に基づき、申請を行うこととなります。従いま
して、本システムに参加していない機関については、極力NACSIS-ILLに参加する
ことをお勧めいたします。
なお、具体的な申請手続き等については、別途改めて貴協会を通じて各大学図書
館にご連絡したいと考えております。
[別紙]
1.システムの概要
文献複写料金徴収猶予電子的申請・許可システムは、徴収猶予事務の省力化・
効率化を図るために、現状の郵便による各国立大学に対する各公私立大学からの
徴収猶予の申請、及び各国立大学から各公私立大学への申請許可を電子的に行
うシステムである(概念図参照)。
本システムにおける処理は次のとおり。
(1)Web画面を通して、NACSIS-ILLの認証システムを用いて、データベ -スへの申
請または許可データの書き込みを行う。
(2) クライアント側での申請書、または許可書の印字のためのデータベースからの
該当データの抽出・ダウンロードを行う。
2.国立大学の準備
1)各国立大学の「文献複写料金徴収猶予実施細則」の改正
本システムによる申請・許可の手続きの準備を平成13年2月下旬から開始するた
めに実施細則を平成13年1月中に改正の手続きを行う。改正の趣旨は、実施細則
の書式(申請書及び許可書)の公印を排除した書式に変更する。
2)国立大学側の入カデータを所定のフォーマットにより準備する。
3.公私立大学の準備
1)従来の郵便に代わる電子申請となることから、所定のフオーマットによるデータ
入力の準備(改めて別途連絡する予定。)を行う。
2)公私立大学図書館でNACSIS-ILLに参加していない機関は、本システム
による申請ができないので、事前の加入申請が必要である。未加入機関について
は従来どおりの文書による申請となる。
4.本システムの導入スケジュール(予定)
平成12年11月中旬 | 国立情報学研究所による本システム開発 |
12月 | 各国立大学の実施細則の改正作業開始 |
平成13年1月下旬 | 各国立大学の実施細則改正手続き終了 |
2月下旬 | テスト運用 |
3月初旬 | 国立大学及び公私立大学によるデータ入力開始 |
3月下旬 | 許可手続き終了 |