2000年10月23日

エルゼビア・サイエンス株式会社
   代表取締役 深田 良治 殿
          
私立大学図書館協会
会長 三枝 一雄
日本医学図書館協会
会長 金澤 一郎
日本薬学図書館協議会
会長 遠藤 浩良
    [公印省略]


SD−21に関する要望書


 拝啓 秋冷の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
 さて、10月17日付けでアナウンスされました2001年のSD−21のサービス内容は、サイエンス・ダイレクトに含まれているすべての雑誌にアクセスできるものであり、貴社のこの措置を高く評価するものです。
 しかしながら、2001年の参加基準額は2000年と同額であり、私どもの予測では、財政状況の厳しさが続いている現状においては、多くの図書館が来年のSD−21に参加できなくなることが危ぶまれています。もしそのような事態になれば、すでにすべてのサイエンス・ダイレクトへのアクセスを享受している利用者にとって大きな失望となり、同サービスへの評価を著しく損ないかねません。また、このことが2002年以降におけるサイエンス・ダイレクトの利用を検討している図書館に及ぼす悪影響を深く憂慮するものであります。
 つきましては、より多くの図書館が2001年のSD−21に参加できますよう参加条件の緩和をご検討頂きたく、格別のご配慮をお願い申し上げます。
 なお、クーポンの発行や1999年に購読を中止した雑誌の無料提供といった当初のサービス内容が参加機関にアナウンスされることなく変更され、サービスが一様に享受できなかった経緯があります。初めての試みであったとしましても、参加機関が等しくサービスを享受できなかったことは誠に遺憾であり、参加機関に改めて文書による適切な説明がなされますよう合わせてお願い申し上げます。

敬 具