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オリエンテーションは、ここでは利用者教育の中の初歩的段階でのイベントの総称とし、潜在的な利用者の発掘のためのものである。
新入生一括参加方式、大学オリエンテーション相乗り方式、図書館単独客寄せ方式などの形態がある。図書館自前の<オリエンテーション>という場をつくり、利用者のレベルや学年・専攻に合わせて、機会や方法を工夫することが要求される。
大学を卒業する時点で獲得しているべきある水準の図書館利用能力の育成のためには、入学時だけではなく、その後の在学中を通しての系統的段階的な利用者教育総合計画プログラムが不可欠である。
すでにオリエンテーションを実施しているところでは、対象者別の分化(外国人学生向/大学院生向/新任教員向など)や、次の段階の書誌利用指導、論文作成指導などへのレベルアップを図ろう。
オリエンテーションや情報検索指導そのものの目的は自立的利用者の育成にあるが、実施するには、施設・設備やシステムを見直さなくてはならないし、実施体制の整備、要員の教育など様々な準備作業をこなさなくてはならない。
業務自体を見直すいい機会になるという副次的効果も生まれる。利用者の質と量を高めるためのキメ細かな利用者教育プログラムの企画・実施は、業務の高度化・専門化が促進され、図書館員の質も高めるものである。
結果として大学内の図書館員の地位も向上し、大学も図書館を対外的に誇れるようになる。他大学の成功の実例を参考にし、長期的段階的な展望を立てて行なうことが大切である。
・呼び名や内容にこだわらない・・・図書館が行なうイベントとして、学生・教員や
大学当局にアピールはできるので呼び名や内容にはこだわらない。
・波及効果を狙う・・・<オリエンテーション>は広報戦略にとって重要な位置を
占めている。実施のためには、<ポスター>や<利用案内>などの印刷物、
スライド<ビデオ>などのAV媒体の見直し、内容的な見直しや維持のための
組織も必要となり、広報水準の向上への波及効果がある。
・呼び名や内容にこだわってしまい、なかなかオリエンテーションを行なえない。
・オリエンテーションを行なっているものの、毎回同じ広報手段で行なっている。
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高橋メソッド(大きな字が特徴的なプレゼン手法)