図書館では常識である用語が一般社会では通じない場合が多い!
新入生オリエンテーション、または司書資格をもたない職員に研修する際、
図書館用語をわかりやすく 説明すること、
マニュアルを作成することに 苦労したりしていませんか?
そんな方々の発想の一助になればと思い、作成したのがこの図書館用語集です。
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| あ | か
| さ | た | な
| は | ま | や
| ら | わ |
アーカイブス
古い資料を保管して利用に供する機関。公文書館と呼ばれることが多い。
史料や公文書そのもの、あるいはその印刷・公刊されたものをもいう。
図書館用語では主に後者が主流。
ISSN
International Standard Serial Number (国際標準逐次刊行物番号)
の略。
ISBN
International Standard Book Number (国際標準図書番号) の略。
ILL
Inter-library Loanの略。
主に、文献複写サービスと現物貸借サービスとを併せて、こう呼ぶことが多い。
引用文献
論文等の文章の中に引用してある文献。
様々な論文の中にどのような文献がどのくらい引用されているかは、
資料評価の目安とすることも多い。
一次資料
知識、情報などを伝達するために、紙、電子媒体etc.にオリジナルな情報を記載した資料。
図書館では、収集・提供する図書や逐次刊行物、メディア資料などを指す。
⇔二次資料
AV資料
Audiovisualの略でAVと呼ばれ、視聴覚資料と訳される。
文字以外の表現方法でおもに記録された資料。
具体的にいえばビデオテープ、カセットテープ、マイクロ写真資料、CD、MD、DVD、VDなど。
閲覧
資料を館内で利用すること。
延滞
借りた資料を返却期限内に返却しないことをいう。
⇒督促
延長
一度借りた資料を続けて借りること。
NDC
『日本十進分類法(Nippon Decimal Classification)』の略称。
現在、日本の図書館のほとんどで使用されている。
奥付
図書、雑誌の主として巻末に、著者,書名,発行所,発行年月日などの
情報を記入したページのこと。 目録を作成する時の重要な情報源となる。
OPAC
Online public access catalogの略。蔵書検索システム。
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開架
図書館資料が、利用者の手の届く書架に並べられ、公開されている状態。またはその書架。
⇔閉架
学術雑誌
研究者のオリジナルな研究論文を収載して刊行される雑誌。
狭義には、査読制度を採用し、最新の研究成果を伝える投稿論文を掲載する雑誌。
広義には、学術的な内容の記事を掲載する雑誌。
漢籍
中国人によって著述または編纂された漢文の図書。
⇔和書
紀要
主として大学や学会などが提出された論文や研究発表を掲載する機関誌。
禁帯出
貸出不可。
件名
テーマ(主題)。
コアジャーナル
図書館利用者の研究分野において、必要不可欠な雑誌。
一般的には、特定の専門分野に関する評価の高い論文が多数掲載され、
その分野では主要なものであると認識されている雑誌。
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参考図書
調べものに使う資料。辞書、百科事典、白書など。
参考調査
調査研究支援。やわらかくいえば、「調べもの、探しもののお手伝い」。
⇔レファレンス
参考文献
ある研究や調査目的のために参考となる、あるいは参考にする文献資料。
十進分類法
0および1から9までの数字を使って、10区分しながら展開していく分類法。
資料
研究や調査に用いる材料。
書架
本棚。
書誌
文献リスト。転じて書誌的事項(資料のデータ)を指す場合が多い。
抄録(abstract)
主に雑誌論文などを対象として、その原著述の内容のみを要約したもの。
所蔵
図書館で資料を所有すること。
出典
よりどころとなった書籍、またはその箇所・出所・典拠。
⇔典拠
請求記号
本や資料の住所。
製本雑誌
雑誌類何冊かを綴じあわせて扱いやすいように一冊にまとめたもの。
整理
図書館においては、収集した資料を利用できる状態にする一連の業務をさす。
「資料組織化」という言い方もある。
選書
図書館の所蔵とするかどうか図書を選択すること。
先行文献
ある研究分野において、既に公表されている文献資料。
(図書館)相互利用
資料提供の図書館間協力体制。図書館用語辞典類にはあまりのっていない。
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逐次刊行物(逐刊)
同一タイトルのもとに、終期を予定せず、巻号・年月次を追って逐次刊行される出版物。
主に新聞、雑誌、年報、年鑑、紀要など。
データベース
検索可能な情報群。
DDC
Dewey Decimal Classificationの略称。「デューイ十進分類法」と訳される。
DCと略されることもあり、DC20とはデューイ十進分類法の第20版のこと。
洋書の分類に使われることが多い。
典拠
たよりにできる根拠。よりどころ。
⇔出典
電子ジャーナル(EJ)
インターネットを通して、論文を読んだり、ダウンロードして印刷したりできる雑誌のこと。
オンラインジャーナル、electronic journal、電子雑誌など呼称も一定していない。
ポータルサイト
インターネットの入り口となる巨大なWebサイト。検索エンジンやリンク集を核として、情報提供サービスなど、利用者がインターネットで必要とする機能を提供するサイトのこと。ウェブポータルともいう。
督促
貸出中の資料が延滞になった場合、利用者に葉書、電話などで速やかに返却するよう
伝えること。
⇒延滞
電子図書館
電子化された資料を蓄積保存し、利用者が来館あるいは来館しなくても
、コンピュータを通じて必要な情報や資料を検索し、利用できる図書館。
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二次資料
一次資料に到達する手がかりとなる資料。一次資料の存在や所在、書誌的事項、
またはその内容を知らせるために検索できるように編集された刊行物。
⇔一次資料
年鑑
一年間の事件・統計等の情報をまとめて収録し、年一回発行される年間資料の一つ。
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配架
資料を所定の棚に配置すること。
白書
政府や地方公共団体が出す公的報告書のこと。
パスファインダー
特定のトピックや主題に関する資料や情報を収集する際に、図書館が提供できる関連資料の
探索を一覧できるリーフレットのこと。 レファレンスやガイダンスで活用できる利用者教育ツール。
B.D.S.
Book detection systemの略。図書紛失防止装置。利用者に「貸出処理ミス確認装置」と
説明している図書館もあり。
標題紙
図書、雑誌の巻頭にあって、書名が記載された紙。
複本
同じ図書を2部以上所蔵するときの呼称。
複写
コピー。
ブックトラック
本を手押しで運搬する器具。一般的感覚からいえばワゴンに近い。
ブックポスト
開館時間外返却ポスト。通常、出入口の近くに設置される。
ブラウジング
本にあちこちと気軽に目を通す様。
フルテキストデータベース
文献の内容全体を通覧できるようにしたデータベースおよびそのシステム全体。
分類
事物を、ある目的に基づく一定の基準をもって秩序立て組織化すること。
転じて、分類記号の意(本のテーマ別)で使われることが多い。
閉架(書庫)
出納式書架。保存書庫。
⇔開架
別置
本の大きさや種類が違うなどで、正規の棚に置けない場合に、別の場所に置くこと。
郷土資料や参考図書、大型本、AV資料などが対象になることが多い。
返却台
館内もしくは館外で利用した資料を返却する台。
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MARC
Machine Readable Catalogの略称。コンピュータ上で読み取り可能な形式に保存された
データファイルのこと。
目録
図書館にある資料のリスト。
転じて、目録情報の意(所蔵情報付資料情報)で使われることが多い。
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ヤングアダルト(YA)
主に10代の読者あるいは利用者。児童と成人の中間に位置し独特の配慮を要する
利用者層として意識して呼称するときに使う用語。わかりやすくいえば「ティーンズ」。
洋書
西洋の図書。
⇔和書
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レファレンス
⇔参考調査
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